旅日記 その1：西へ

スウェーデンへ飛び立ってから一週間が過ぎました。
なんて、なんて早いんでしょう!!

記憶が色あせないうちに、少し旅の記録をつけます。

6月14日（土）
6年ぶりのヨーロッパ。
一人で乗る飛行機。

目下にシベリアが見えるはずだったので、窓際に座りたかったけど、満席の飛行機に希望の席をお願いする余裕なんてございませんでした。ど真ん中の真ん中の席。となりはどこかの国のお子ちゃま姉妹。

行きの飛行機で、本を一冊読もうと思っていたので、こりゃうるさい旅になりそうだな･･･と、少し凹んでいたら、左隣の女性が、通路越しに連れのお友達と話していました。

本当は隣の席が良かったんだろうなと思って、席を譲ってあげました。
「なーんて優しい方！ありがとう！」と言われましたけどね。
私としては隣のお子ちゃまから離れたかったし、窓際じゃなくてもせめて通路側の席に移動したかった下心もありましたよ。なにはともあれ、通路の席へ移って、異国のおばちゃんの隣へ。

外国への飛行機で私が好きなのは、気軽に隣の人に話しかけられることです。
「Hi!」と一言。

オーストリア人で、ロンドンの息子さんにこれから会いに行くというおばちゃんでした。

隣で黙々と本を読む中、おばちゃんは映画を見たいらしく画面と格闘。でも、おばちゃんの席の画面は調子が悪いらしく、なかなか映りませんでした。私は映画を見るつもりがなかったし、画面では飛行機から見える景色が映っていれば満足。「席を交換しましょうか？」と言ったら、これまた、「まあ、なんてやさしいのかしら!?」と感謝され、私はついに窓際の席までにじり寄りました。へへへ。

しかし、あいにく空は曇り。
なかなか陸の様子が分からなくて残念でした。

飛行機に乗ると、どうしても思い出してしまう話があります。小さい頃にテレビで見た映画だから曖昧なんだけど、飛行機の翼の上に悪魔が乗っていて、飛行機を壊そうとするんです。で、それが見えるのが主人公の男の人だけっていう話。

それでもって、それをドリフがパロディーでやっていたと思うんですよね。

なんとなく、飛行機に乗ると私にしか見えない何かが悪さをするんじゃないかと･･･心配になります。なにしろ、あんなに大きな乗り物が空を飛んでるんですから生きた心地がしないのですよ。スチュワーデスさんになりたいっていう人って、ちょっと･･･よく分からないのです。私は地に足がついた仕事場の方が安心。地震は怖いけど。

とまあ、私はあまり飛行機が得意ではないんですけど、何とか無事にコペンハーゲンの空港まで着きました。私が会いに行った友達のerikoさん宅は、スウェーデンのマルメというところにあります。スウェーデンだけど、首都のストックホルムへ飛ぶよりもデンマークのコペンハーゲンの方が近いんですね。

コペンハーゲンでまず目に留まったのがこれ。


カートがシンプルでかわいい!!この写真じゃよく分からないですねー。残念。

空港では、erikoさんが迎えに来てくれました。
半年振りの再会です。ちょっと日に焼けて前よりも元気オーラが増していました。

空から海を見下ろした時、海の中に入り込んでいく線路が見えましたが、空港からはその電車に乗って、海をくぐりスウェーデンへ行きます。20分ほどかしら。やっぱりヨーロッパは国同士が近い！島国日本で育つと、ちょっとそこまで外国へっていう感覚がうらやましくなります。



マルメの駅に着きました。
この日はスウェーデンのサッカーの試合だったため、黄色のユニフォームを着た人をあちこちで見かけましたよ。歌ってる人もいました。北欧の人というと、シャイなイメージがあるけど、この日はかなりテンションが高かったんじゃないかしら。

erikoさんとFredさんのお家は、駅からバスで10分くらいのところ。
新しいマンションを建築している地域です。
なので、二人のマンションも新しい。本当は完璧にできあがっているはずだったんだけど、実は間に合っていなくて、まだ工事中のところもありました。しかし、なんとも斬新なデザインです。



クールなハリネズミ！窓が大きくて、シンプルで、ジャック・タチの『プレイタイム』みたい。周りのマンションもとてもかっこいいのですよ。

家に着くと、黄色のユニフォームを着たFredさんが迎えてくれました。郵便局員のFredさんのユニフォームはなんと！郵便局のロゴが入っているんですねー。かわいい。

それでもって、お家のなかもおしゃれでかわいかったです。そういえば、家の中の写真を撮るのを忘れてましたよ。うおおおおお。なんてこった。

とりあえず、ビールで乾杯して、さっそくサッカー観戦。スウェーデンは負けてしまいました～。erikoさんが焼いてくれたシャケをいただいたら急に眠気が･･･。

やっと外が暗くなった頃、ぐーぐー眠りにつきました。