Wednesday, April 23, 2008

なんでか知らないけど、会議室にこの本があったから貸してあげる。
みのちゃん、きっと好きだから。

と、ヨシモトさんが誰の所有物なのか分からない本を貸してくれました。

幸田文さんの『雀の手帳』

見開き1ページで、一つのエッセイになっています。
日々のちょっとしたことが、豊かな日本語で書かれています。
あんなふうに、ふわっと鋭く物事を表現できたら、いいなと思います。

どうも、うまく表現したり説明したりが苦手なもので。

ゆっくりゆっくり読み進めて、今日ようやく読み終えました。

いろんな日常が書き留められていたけど、
なんだか読んでいて辛くなってしまいました。

どれだけのきれいな日本語を失っているのかなと思って。
そこに書かれているのは日本語だけど、まるで外国語みたいな感覚でした。
分かるなぁ、似てるなぁ、と思うこともたくさんあります。

でも、ちょっと違う。
幸田さんも、幸田さんの生きた時代より前の人の文章を読んだら同じように思うのかしら。

分からないけど、妙に茜色の空とか、夕餉の匂いとか、
記憶と感覚が入り混じったような光景が愛しくなりました。

明日からは、星野道夫さんの本を読みます。
心はアラスカへ。

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