Sunday, April 26, 2009

想像力

土曜日はさいたまのとある女子高へ。

高校時代の音楽の先生が今はここで教えていて、
音楽部の演奏会の印刷物を作るのに手を貸すことになったんです。

高校生から手間賃を請求するのは心苦しいし、
ボランティアで忙しくなっちゃうなぁ・・・と、
一時は躊躇しましたが、思い直して引き受けることに決めました。

つながりは大事にしなくてはね。

フジワーラは、時々ボイストレーニングでこの高校へ来ていて、
素朴でよい子ばかりだよと、話には聞いていたけども、
ほんっと、よい子ばかりで驚きました。

まず驚いたこと。
土曜日は大雨で、校内で部活をしている声が聞こえていました。
そうだそうだ。私も中学時代、雨の日は校内を走ったり
筋トレしたりしていたわ!と思い出していました。

そんなことを考えながら、階段を上っていたら、
後ろから「すみませーん」と声をかけられました。
振り向くとジャージの女子高生がいて、
「部活で廊下を走ることもあるので、気をつけてください」と、
一声かけてくれたんです。

明らかに、走っている子たちの中を私たちが歩いているならまだ分かりますが、
部活している姿も見えないのにわざわざ注意を促しに来てくれたことに驚きました。

他の生徒さんも、すれ違うと「こんにちはー」と必ず挨拶をしてくれます。
普通だったら、誰だこの人たち!?って目で見ると思うんです。
でも、まったくそういう感じがしない。

音楽部の子も、とっても気のきく子ばかりで、
その辺のいい加減な社会人よりよっぽどしっかりしてるなと思いました。

練習も見させてもらいましたが、
素直なだけに、言われたことの吸収力が違う。

曲にストーリーを付けてやってみようというフジワーラの提案に、
ソプラノは紙芝居屋のおじさん。紙芝居が始まるよ~と、声をかけて、
子供たちがわっさわっさと集まって、鼻息荒げて夢中になっているのがメゾとアルト。

お話がはじまり女の子が出てきて、ダンスを踊って・・・と、
どんどんストーリーを考えて作りながら、
想像力を使って音楽作りをしていったら、
おもしろいほどに曲が生き生きしました。

いつぞやのラジオで、杉本彩が魅力的な男性について、
「想像力のある男性が素敵だと思う」と言っていましたが、全く同感。
そして、音楽もまた同じだと思うんです。

ああやってみよう、こうやってみようって、
いろいろやってみるのが音楽の楽しいところ。

2曲目は、香水をテーマに、
この曲にはどんな香りをブレンドして、
いくつの子が付けて、原産国はどこにしようと話してから歌いだしました。

じゃあ、緑の風が吹いたらその香水はどんなにおいがするのか。
この空気と混じったらどう変化するのか、なんてことを想像して
歌ったら、また音が変わって、もっと聞いていたいなと思う音楽になりました。

フジワーラと先生と生徒さんの相乗効果がほんっとおもしろくて、
微力ながらもお手伝いできるのが嬉しくなりました。

いや~、やっぱり音楽は楽しいですね。
うちの合唱団ももうちょっとこういう想像力使って
楽しみながら練習できたらいいのにな。

と、ぼやきながら昨日の夜は練習でございました。

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