Friday, September 16, 2005

海を飛ぶ夢

映画を観ました。2本立てで観ました。
一本目は「空を飛ぶ夢」。二本目は「ウイスキー」。
「ウイスキー」目当てで観に行ったのですが、「空を飛ぶ夢」にもう、もう、もう・・・。
言葉になりません。

強い、強い映画でした。
よくここまで、こんなに大きくて答えの見つからないものと向かい合い、作品にしたなあと、ただひたすらその勇気に拍手を送りたい映画です。

舞台はスペイン。25歳の時に海底に頭を打ちつけ、それから28年間寝たきりになってしまったラモン・サンペドロという男の話。
彼が切望しているのは「死」です。
首以外に動かすこともできなければ、何も感じることもできない彼は、自分で「死」を選択することさえできません。彼は言います。「生きる権利が人にはあると言うけれど、自分には義務でしかない」と。
彼は戦います。尊厳死を認めない法律と。
「生きる」とは、何なのでしょう。
いろんな人の思いが交錯して、ただただ涙が溢れます。
どんなに周りが生きることを望んでも、彼は、想像の中でしか自由ではありません。
どんなに温かな人たちに囲まれても、彼は、自分のいる場所を「地獄」だと言います。

しばらく頭が再起不能です。涙腺がおかしい。
もう少ししたら、彼が残した詩や文章を読んでみようかと思います。
ラモン・サンペドロという人が生きていた証を。

海を飛ぶ夢
http://umi.eigafan.com/

ウイスキー
http://bitters.co.jp/whisky/

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