Tuesday, August 07, 2007

とある車窓より

今日、帰りの電車でちょっと心がくすぐったい光景を見ました。

端っこにどこかの国のビジネスマンがi-podを聴いて座っていました。
仮にジョーとしましょー。
そして、一人分空けて、その隣にもどこかの国のビジネスウーマンが
i-podで音楽を聴いていました。彼女の名はドロシー(仮)。
私は彼らの斜め向かいに座って「どこの国のひとかしら~?」なんて思いながら
ぼけ~っとしてました。

するとジョーがすっとドロシーの持っているi-podに手をのばし、
何を聴いているのかチェックしたのです。

「お、この二人は知り合いだったのか。」と思う私。

でも、ちょっと変。ドロシーがはにかんでいるのです。
そしたらジョーが「僕はこんな曲を聴いてるよ」と言わんばかりに
自分のi-podをドロシーに見せました。

「まあ、ナイスなチョイスね。」と言う感じに笑顔を見せるドロシー。

「ほほ~。新手のナンパか。今私は、二人の恋が生まれる瞬間を目の当たりにしているのかもしれない!」と思う私。と同時に、見知らぬ人から突然自分のi-podをわしづかまれることを想像してみる。ちょっと嫌かも。人によるけど。やはりジョーとドロシーだから映画みたい(「恋人たちの距離」のような)なすてきな予感がするのねと実感。

当のジョーとドロシーはその後何か話をするでもなく、
でもお互いに存在を意識しているような雰囲気。
と、そこへ中野で乗ってきたおじさんが二人の間に座ってしまいました。

「ばか!他の空いてる席に座ってよ!」と心でしかる。なんだか興ざめ・・・。
かと思ってるうちに新宿につき、ドロシーが席を立って、
ジョーに目で挨拶していたかと思うと、おもむろに二人はお互いのi-podを交換したんです。
それで、なにやらこそっと話をしてドロシーは降りていきました。

なるほど、この二人。私が乗る前にお互いのi-podを交換していたんですね。
ちょっと素敵だと思いませんか?
i-podの隠れた使い方。

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