Wednesday, December 21, 2005

ワダエミの衣装世界

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人間として、生き様やその人の持つ視点に感動を覚えることがあります。
歳を重ねたせいか、涙もろくなった今日この頃。
近頃、心にぐっとくる人物によく出会う気がします。

その一人が衣装デザイナーのワダエミさん。
世界で活躍する日本人の衣装デザイナーがいるというのを知ったのは随分前ですが、和田勉氏の奥さんだということに驚いたのはつい最近です。いや、本当に驚いた。

今日は、学校の友達と南青山へ、「ワダエミの衣装世界」を観に行きました。
大きな展示ではないけれど、見ごたえありました。
一つ一つの手の込んだ仕事が本当にすばらしい。
染め、織り、刺繍。素材や質感、デザイン。どれをとっても手を抜かない姿勢が見て取れました。
ワダエミという人の意識が、思考が、彼女の目から見える様々な色が、衣装と言う形で現れています。
彼女の批評をしたいわけではないのです。ファッションとかデザインとか、好きでも全く詳しくないし、さほど語ることもできません。
ただ、彼女の衣装を見たとき、衣装にももちろん感動しましたが、それ以上に、ここまで自分の仕事にこだわりを持つ人を知れたのがとてもうれしくなりました。

彼女は言いました。
「私はただ、いい人たちに巡り合って来ただけよ。」と。
この衣装展の映像の中でも、先日見たテレビ番組の中でも、彼女は自分の仕事に携わってきたあらゆる人たちへの尊敬を口にします。
人として大きな人は、大きな仕事をします。

なんだかとっても、すごい仕事をしてきた日本人の何かをもっともっと見たい気がしてきました。

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