Sunday, November 26, 2006

描く

今日は、同僚のツージーちゃんと一緒に都立大の画廊へ水彩画を見に行きました。

仕事で葉書を二度ほど作らせてもらったことがあって、今回の水彩画がとてもきれいだったし、近々画廊を閉めてしまうとのことだったので行ってきました。

メールと電話でのやりとりだけだったので、どんなオーナーさんなのだろうと思ったらとても気さくな肌のきれいなグレイヘアーのおばあさんでした。

画廊を始めたきっかけとか、試行錯誤にやってきたことだとか、作家さんのことだとか、いろいろと聞かせてもらいました。

今回のこの画家さんは、大正生まれの方だそうです。作品は彼がヨーロッパで見たものを描きためたもので、風景や町並みが描かれています。

今回人物画はフランス人形を描いたもの一点だけだったけれど、もともとは人を描くのがとても好きな人だそうです。なるほど、いくら風景画とは言ってもなんだかそこに生活の匂いを感じるのはそのためかと妙に納得しました。

この画家さん、今は体を崩されて入院しているとのことでしたが、気丈な方らしく回復しているそうです。そして、驚いた事に毎日自画像を描いているそうです。

回復しているとは言え、病床の自分とあえて向き合うとはなんて人だろうと思いました。芸術家の魂がそうさせるのかしら。描かずにはいられない生命力をそこに見るのかしら。いろいろ思いをはせました。

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