プレゼント

今日もいい日。
寿司子ちゃんから借りていた「スミス海感傷」を、そんなに気に入ったのなら。と、いただいてしまいました。びっくり、仰天。有頂天。
「ハードカバーでもう一冊持ってるから、あげるよ～」とのお言葉に、ありがたく頂戴いたしました。あまりにもうれしかったので、寿司子ちゃんから記念のサインももらっちゃいました。

本を誰かからもらったのは、これでたぶん４回目。
はじめの一冊は、母から。１２歳の誕生日の時にもらいました。
ちょっと大人になった気分。
２冊目は、中学の時の先生から。砂漠にマングローブを植える話。なんで私だけにこの本をくれたのか未だに謎。
でも、何かの期待を受けているような、託されているような、そんな気がしました。
３冊目は、スペインで、モンゴル何とかっていうバンドが大好きなモンちゃんという男の子から。丁度その日はスペイン流バレンタインデー。女の子は男の子にカーネーションをあげて、男の子は女の子に本をあげる日。
ランブラス通りでカーネーションの飴を買って、海までぷら～っと散歩したときに偶然出会ったのがモンゴルもんちゃん。私は飴をあげて、モンちゃんは、モロッコで会った女性からもらったという本をくれました。
ずっしりと軽やかな重み。モロッコの前はどこで読まれていたのだろう。
私はその本を、ロンドンで会った作家志望のワカコにあげました。ワカコも確か、その後誰かにあげたって言っていたから、今もそれは日本じゃない、別のどこかで読まれているかもしれません。
そして４冊目が、「スミス海感傷」。きっと、ちょっと前に出会っていても、後で出会っていてもいけない本。今会えたことがとてもうれしい。

外はしとしと雨が降っています。
アジサイの並木道がだんだんと色づいてきました。