Thursday, March 09, 2006

スパニッシュアパートメント

マミーゴからずっと前に借りていた「スパニッシュアパートメント」を観ました。

ふふふ。なんだか懐かしかったです。
お話は就職を控えた大学生のフランス人が、親のコネで就職活動をした時にスペインの留学を勧められて恋人と離れて一年間スペインのバルセロナで過ごすというもの。
アパートにはイタリア、イギリス、ドイツ、などなどいろんな国からやってきた人たちがルームシェアをしていて、彼は慣れない土地で様々な文化の人たちといろーんな経験をするんです。レズビアンに性の手ほどき受けたり不倫をしたりね。それでもって、彼は自分の道を見つけて行きます。

懐かしいと感じたのは、バルセロナの風景であったり、使われていた音楽であったり、主人公の感じた感覚であったりしました。
私は4年前の春に初めて一人でヨーロッパ旅行をして、その旅の始まりがバルセロナでした。
高校時代の友人の住むアパートに泊めてもらって、そこには私の友人カップルの他に2組の住人がいて、私がロンドンへ向かう前日にはイタリア人が加わりました。まさにスパニッシュアパートメント。
旅自体不慣れだったし、言葉も分からない。しかも私は人見知りするから思うようにいかず、もどかしい思いもしました。
だけど、私の友人もそうだったように、結果的に彼らがそこにいるのは自らの選択で、母国を離れた不便さはあっただろうけど彼らの暮らし方はとても自然で自由でした。
とても居心地が良かった。

あれからずいぶん経ってしまったけれど、私の中にはまだあの頃の感覚が残っています。
長いような短いような三ヶ月の旅で、私は自分でも驚くほどなんとかやっていました。周りの人たちはヒヤヒヤしてたと思いますが・・・。
日本にいるときよりも素直に自分らしく過ごせたんじゃないかな。
今はなんだか、居場所を探しているような、そんな感覚。
ふわふわうろうろ、なんか違う、なんか違う、みたいな。みんなそうかもしれないけどね。

いい歳のとり方をしている人って、歳を重ねるたびに気持ちが楽になってるって言いますよね?私もね、そうなりたいなって思うのです。
どこにいても、誰といても、自分らしくいたい。多少変人に思われようが、かまいません。
いいものたくさん吸収して、存分に存分に。
そのためにも、人見知りの虫がちょっといなくなればいいのにな。

そんな風に思いをめぐらせた「スパニッシュアパートメント」でしたとさ。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home