Wednesday, April 05, 2006

touch the sound

今日はたくさん音を感じました。

午前中は面接で阿佐ヶ谷のweb製作会社へ行きました。
伝えたい事は伝えたし、あとは運を天にまかせて待つだけです。

面接が終わった頃には、すでに慣れないスーツとストッキングとハイヒールでちょっとグロッキー。それでもとてもいい天気だったから歩きたくて、原宿で電車を降りて映画の時間まで暇をつぶすことにしました。

ドトールでサンドイッチとコーヒーをテイクアウトして、代々木公園へ。
BGMは名も知らぬパーカッショニストたちの太鼓の音。
本を読んだり、ぼけ~っとしたりしてるうちに肌寒くなってきて、さて移動しようかなと思ったら、音のある所には人が集まるものですね。いつの間にかダンサーたちが踊りだしていました。
私は寒さを忘れてベンチに腰をおろします。

兄弟のようなカップルたちが、彼らを横目に通り過ぎ、タバコをふかしたおじさんが手をたたいて小さくリズムを刻む。
犬が歌い、裸足の男が地面から振動を盗む。

リズムを体で感じ、「音」で表現する人。そして「動き」で表現する人がいて、聴衆は「かっこいいなあ」と大きめにつぶやく。

大昔から備わっている感覚を呼び起こすような、探るようなことってとてもおもしろいですね。
五感をフル活用して楽しんでしまえと思います。

今日観た映画は"touch the sound"。
聴覚障害のあるパーカショニスト、エヴリン・グレニーのドキュメンタリー映画です。
感動しました。
彼女自身が「音」でした。

感覚を研ぎ澄ませ、体全体で音を「聴く」んです。
それこそ題名のように「聴く」ではなく、「触れる」感じ。

彼女とセッションしたフレッド・フリスというギタリストのおじさんも興味深い人でした。
空気を操るような音楽でした。

あぁ、私、知らないことだらけです。
五感に敏感な人っていうのは、同じ日常でも違う視点で何かを感じ取っていて、実はそっちの方が本質に近いことに気づかせてくれたりします。
すごいなあ、すごいなあ。

なんだか楽しい一日だったよ。

DCC Leica M3 322

DCC Leica M3 323

DCC Leica M3 324

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